耳管開放症

耳の中まで痩せることによって

夏バテが激しかった数年前のこと。呼吸するのと同時に、耳の鼓膜がペコペコと凹む音が24時間続き、非常に不快だったため、かかりつけの耳鼻科を訪れると、「耳管開放症ですね」と言われました。初の病名だったので、びっくりしました。「どういう病気ですか」と訊くと、「厄介です。非常に治りにくいのです。私もなったことがあるのですが、あなたは最近、急に体重が落ちませんでしたか?そういうときに、耳の中まで痩せることによって、普段閉じていなくてはならない耳管が、開いたり閉じたりを呼吸とともに繰り返す。これが、耳管開放症です」と説明されました。夏バテで確かに体重が5キロほど、急激に落ちた時だったので、まさにそれに当てはまっていました。

耳管(じかん)というのは、耳と鼻とをつなぐ管のことだそうです。普段はこの管はぴったり閉じている筈が、耳の中のお肉が痩せたことにより、開いてしまうのだそうです。

「どうしたら治るんでしょうか?毎日不快なのですが」というと、「耳の中に肉をつけて、太らせるしかないですね」といわれました。耳の中を太らせるなんて、至難の技なのでは…と思ったのですが、「沢山食べて、元の体重に戻すしかないですね、根本的には」と言われてしまいました。 「ただし、一時的にその症状を緩和させる方法はあります」と付け加えられました。「ひとつは、横になること。体を横にすることで、鼓膜が張ったりゆるんだりしてペコペコなるのを防げます。でも、ずっと寝ているわけにはいかないので、生理食塩水を出しておきますね。耳が鳴ったら、鼻から注入してみてください」と言われました。 その後、数年かけて体重を戻し、今ではかなり緩和されましたが、ちょっと痩せるとすぐに鼓膜が鳴ります。かなり不快なので、急激なダイエットをされている方はご注意くださいね。